「豊胸をしていて、自治体の乳がん検査が受けられたなかった。」「豊胸をしているけど、人間ドックを受けたい。」という人が増えています。豊胸をしていても安心して人間ドックや検査を受けたいものです。ここでは、豊胸している人が人間ドックを受けられるかどうかや人間ドックを受ける時の注意点について詳しく紹介します。
豊胸と言っても、シリコンバッグ挿入法や、ヒアルロン酸注入法、脂肪注入法などさまざまな豊胸術があります。一般的に豊胸をしていて、検査が受けられなかったというのは、「自治体の検査」や「シリコンバック挿入法でマンモグラフィの検査」の場合。
マンモグラフィの検査では、乳房を検査台に乗せて板で挟み、圧力をかける方法です。シリコンバッグの破損につながる恐れがあるため、検査を受けることができないケースがあります。自治体の検診では、豊胸が診断の精度低下に影響することから、マンモグラフィではない超音波の検査の場合でも断られるケースが多いです。
実際には、専門の検査技師や専門医のクリニックでは、豊胸手術を受けていても乳がん検査を含めた人間ドックを受けられます。一部受けられない検査がある場合には、別の方法でできるだけ正確に診断できる方法を勧められるため、豊胸をしている人が検査が受けられないということはありません。
豊胸をしていても受けられる専門クリニックでは、乳がんだけでなく、豊胸の状態も併せてチェックしてもらえるため安心です。シリコンインプラントは経年とともに劣化し、10年程度で抜去の必要性があります。シリコンインプラントは、破損などを含めシリコンやバストの状態を定期的にチェックすることが重要です。
ヒアルロン酸や脂肪注入でも、しこりになったり、石灰化することが多いため、しこりが豊胸由来のものかどうかを判断するには、検診を受けることが有効。豊胸や乳がんなどの専門知識や診断の経験が豊富な専門医から検査を受ければ、安心して診断を受けられるでしょう。
専門医であっても事前に豊胸手術を受けていることを申告し、スムーズな検診を心がけてください。
胸部のX線レントゲンやCT、MRIなどを利用した検査では、シリコンインプラントがレントゲンに写ることがあります。ヒアルロン酸豊胸術は、体内にある成分を使っているため体に吸収されやすいですが、ヒアルロン酸が吸収されずに石灰化して残ってしまうと写るケースも。
脂肪注入豊胸術では、脂肪は定着すれば体の一部になりますが、定着せずに壊死してしまうとしこりのようになってしまい、X線などで写ってしまうことが多いでしょう。検査では胸の状態よりも、心臓や骨の状態を確認する時に使われるため、豊胸をしていることが問題になることはありません。
事前に豊胸をしていることを伝えておけば、診断の時にスムーズになるため申告しておきましょう。医師や看護師にばれたくないと申告しない人がいますが、X線では写ることが多いため、事前に伝えるのがおすすめです。
検査を受けることで、豊胸そのものに影響がないか心配な人がいるのではないでしょうか。肺疾患などを調べるX線検査では、体にレントゲンを通して検査しますが、シリコンバック、ヒアルロン酸、脂肪注入などに通しても、影響を及ぼしません。
X線検査が豊胸に影響を与えることはないので安心して受けましょう。シリコンインプラント豊胸を受けた人のマンモグラフィ乳がん検診では、検査をすることで破裂するリスクは少なくなってはいますが、圧迫によってバストの形が変形してしまうことがあるため、マンモグラフィは推奨されていません。
一方でエコー検査は使えるものの、インプラントの後方部分は見えないため、確かな診断ができないデメリットがあります。MRIなどインプラントを挿入している人でも受けられる検診があり、豊胸への影響もないため詳しく検査をしたい人は、MRIを受けると安心です。
豊胸していることがばれたくないと、人間ドックで豊胸を申告しない人がいます。乳がん検査以外の検査の場合、豊胸をしているかどうかはあまり問題にならないですが、画像診断で乳房部分にもやがかかったり、しこりとして写ったりするとさらなる精密検査を勧められたりします。
事前に豊胸手術をした旨を伝えておけば誤診につながらず、安心して検査を受けることができるでしょう。豊胸をしたことをばれたくないという気持ちはどんな人にもありますが、そのせいで人間ドックに行かないことで、さまざまな疾患の発見が遅れてしまうケースも。
健康で美しくいるためにも、人間ドックを定期的に受けることは重要です。会社経由で人間ドックを申し込んでいて、周りの人にばれたくないと思う人がいます。検診を担当する医師や看護師、検査技師は豊胸のことはわかってしまっても、その情報が外部にばれることはありません。
豊胸をしていることがわかった方が、検査する側にとっては診断もスムーズになり、トラブルの早期発見につながりますので、安心して人間ドックを受けましょう。
豊胸している人が安心して受けられる人間ドックは、どんなものでしょうか。乳がん検診を含めて、豊胸などに関して理解のある専門医がいて、MRIの検診ができるクリニックで実施されているものです。豊胸手術をしているクリニックや乳房再建などの知識がある専門医は、豊胸そのものの知識が豊富で、乳がんやその他のトラブルの早期発見に有効です。
実績が豊富で、FAQで豊胸の記載があるクリニックは丁寧だと言えるでしょう。MRI検診ができるクリニックは、うつ伏せで検査をしますが、乳房が圧迫されないMRI検診では、豊胸をしていてもバストが崩れることなく、検査精度が高い特徴があります。
痛みがなく、正確な判断をしたい人に最適な方法です。人間ドックを受ける前に、クリニック側に豊胸の面を含めて確認しておけば、当日不安な気持ちにならずに受診できます。
豊胸している人は、乳がん検診を含めた人間ドックを敬遠することも多いです。豊胸していても、乳がん検診や人間ドックをすることは、疾患の早期発見のためにも重要。
豊胸に影響がない検査や豊胸をしていても詳しく診断してくれる専門医も増えています。バストの形を崩すことなく、細部まで診断できるMRIなどの最新機器を利用すれば安心して人間ドックが受けられるでしょう。